LOVE LIFE~甘ずっぱい青春~
あきくんやっぱりよく見てるな、色んなこと。
…そういえば、あきくんも身近な人になるのかな…?
保健室に向かいながらそんな事を考えていると突然後ろから声をかけられた。
「りーなちゃん!やっほ!どこいくの?」
振り返るとそこにいたのは瑞稀くんだった。
「ちょっと保健室に……」
「え!体調悪いの?大丈夫?」
「ちょっと具合悪いだけだから。大丈夫だよ!」
「そっか!無理しないでね。何かあったら頼って!じゃぁまたね!」
瑞稀くんと少し会話を交わすと、再びあたしは保健室へと続く道を歩き始めた。
--ガラガラ
「失礼します」
保健室に着くと…………
「あ、小林サンだ」
なぜか蒼先輩もいた。
「体調悪いの?」
最悪だ………。
先生がいるから本性を出してこないものの、蒼先輩は口元に妖艶な笑みを浮かべていた。
「ちょ、ちょっと気分悪くて…!せ、先輩はどうしたんですか?」
「んー、俺もキミと同じような感じかな」
「あら、小林さん。どうしたの?」
蒼先輩と話していると奥にいた保健の先生がやってきた。
あたしは安堵のため息をこぼす。
「あの、ちょっと気分悪くて…」
「あら、それは大変ね。ベットで休んでいきなさい」
「はい、ありがとうございます」