そこには、君が
「うん、あれは…」
靴が砂を蹴る音がして。
気付いた時には。
「仕返しです」
彼は私の目の前で。
意地悪く笑った。
そして勢いよく顔を近づけ。
「痛っ…た、」
おでこにおでこをぶつけた。
そして一言。
「やっと会えた」
もう悩む必要はない。
咄嗟にそう感じた。
「明日、」
「え?」
「お昼に迎えに行くから」
空けといて。
そう言って、
徹平さんはボードを片手に、
公園を出て行った。
「噓でしょ…」
信じるなんて、
到底無理だ。