先生、あのね…

少しでも近づきたくて


――――――……

教室で亜煌ちゃんと座っていた。

ガラス張りのドアの向こうから赤い人影が見える。


(あれは…先生だ…!)


思わず立ち上がる。



桐﨑先生…。



『いいの?先生通り過ぎちゃったよ』



いいの…だって…。

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