先生、あのね…



いつものように職員室を覗くと桐﨑先生がいて、私に気づいて来てくれる。


それが嬉しかった。


「お前、いつからチャラくなった」


桐﨑先生の人差し指が私の首元を指した。


気づいてくれた。


「今日からですっ!」


「なんだそれ(笑)」



だって、先生気づいてくれないもん。

先生の授業でリボン外した時もすれ違った時も……。


< 139 / 220 >

この作品をシェア

pagetop