先生、あのね…
第四章
思う様に行かない日々
1月22日
放課後の廊下で、もし桐﨑先生が電気システム科の教室から出てきたら……なんて事を考えていた。
ふと横を眺めると、電気システム科の教室から生徒が出てきた。
そして、桐﨑先生も出てきた。
ハッと息を潜め、私は考えるより足が動いていた。
スケッチブックを抱え、走って桐﨑先生の元へ行く。
「先生!」
「あ、ごめんまた忘れた」
「全然いいですよ!」
やっと先生に絵を見せることが出来るの。