先生、あのね…


「先生は?」


「桐﨑先生です。木辺に同じって書いて桐、山書いて上が立つって書いて・・・」



先生は手のひらに指で字をなぞって書いてくれた。



「き、り、ざ、き、先生っ!へへっ・・・」


「俺電気システムの担任だよ」


「そうなんですか?」


「うん。」


先生なんて、担任の先生と志穂先生しか覚えていない。
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