先生、あのね…
ああああ…!ダメぇ…!!
改めて念を送ると、何故かそれが伝わったかのように桐﨑先生はドアを閉めずに行った。
高山先生を眺めていると、また桐﨑先生が出てきた。
その手に持っていたのはピンクのファイルだった。
桐﨑先生は私に向けてファイルを差し出した。
昨日科学のファイルを渡したものだった。
私は受け取り、チラッと高山先生を見つめた。
職員室のドアが閉まりそうだった。
「あ…」
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