先生、あのね…


弁当のおかずを食べていると、高山先生がいつもの廊下を通り過ぎた。


私は今日こそはと高山先生の背中を追う。


「高山先生…!」


高山先生は振り向いた。


何から話せばいいのだろう。

でも早く言わなきゃ高山先生に迷惑だし…。


「た、高山先生はチーズケーキとチョコレートケーキどっちが好きですか?」


「チョコレートかな」



「…!そうなんですか!あ、じゃあこれどうぞ…」


高山先生に飴をあげた。


「え?いいの?ありがと!」


高山先生・・・!
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