深夜1時のラブレター



言い掛けたその時、ちょっといいですか?と、付き添いで来てくれていた警察官に声を掛けられ、ほまれは怪我の状態を説明した。

私はそんなほまれを見つめながら、はぁーと息を吐く。



「(……無事でよかった)」



ほまれに何かあったら、私はどうなっていただろう?

考えただけで、怖い。



「あい、お待たせ」

「警察の人は?」

「もう帰ったよ」

「そっか……、ね、ほまれ。ごめんね。本当にごめんね、こんなことに巻き込んで」

「何言ってんの?」



ほまれは目を丸くする。



「だって、私のせいで」

「あいのせいじゃないでしょ?」

「私のせいだよ!」



ほまれは、うちの郵便ポストに入れられる嫌がらせのことを、ずっと心配していてくれたのだろう。

だから、あんな時間に家の外にいて、誰がこんなことをするのか見張っててくれたんだ。

私がもっと、早く対処していれば、こうならなかったのに。





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