深夜1時のラブレター
「ありがとう、ほまれ」
「俺、けっこう頼りになるでしょ?」
「……どうかな?」
「えー!そこは、うんって言うところじゃない?酷いよ、あい」
「嘘だよ、すっごく頼りになる。本当にありがとうね」
素直な気持ちを、そのまま伝えると。
ほまれは、俺の方こそ、と小さく呟いた。
「ん?何?」
「俺の方こそ!」
「だから、何が……?」
「心配してくれてありがとう、すっごく嬉しかった!」
うわぁ、ほまれが真っ赤になった。
決して明るいとは言えないこの場所でも赤面しているのが、はっきりと分かるくらい照れた彼は、怪我のしていない方の手でズボンのポケットの中を探る。
それから、ラッキー、小銭が入ってた!と呟き、自動販売機の中に入れた。
「あい、ココア好きだよね」
「うん」
「じゃぁ、奢ってあげる」
「ありがとう、半分こしよっか」
「うん!」