白鷺の剣~ハクロノツルギ~
◇◇◇◇◇◇◇◇
私は白鷺と宗太郎に、今まで自分の身に起きた数々の出来事の全てを詳しく話した。
「じゃあお前は、本当に未来から来たってのか」
「うん……証明出来るものは何もないけど」
宗太郎は続けた。
「俺は信じるぜ。なあ、未来はどんな感じだ?!」
私は少し笑った。
未来を話すのはよくない気がする。
だから私は当たり障りのない話をと思い、少し考えてから口を開いた。
「お城がね、平成の大修理を終えてとても綺麗に生まれ変わったの」
そう、正に両翼を広げた白鷺のように。
「天守閣も修理を終えて漸く一年が経ったところ。今のお城より優雅で白く輝いていてとても美しいの。私はよくお城へ遊びに行ってたんだ。三の丸広場の桜は凄く綺麗だし、千姫が暮らしていた化粧櫓は」
私がそこまで言った時、宗太郎が眼を丸くして私を見た。
「お前の時代は誰でも城に入れるのかよ?!」
私は笑いながら頷いた。
「お城の中はね、入場料を払うと中を見学出来るの」
「へえー!」
宗太郎は感嘆の溜め息を漏らした。
私は城の話をして、ふと正太さんから聞いた話を思い出した。
……本当なのだろうか。
播州皿屋敷のお菊が斬られた刀が、白鷺流の刀だって……。
私は白鷺と宗太郎に、今まで自分の身に起きた数々の出来事の全てを詳しく話した。
「じゃあお前は、本当に未来から来たってのか」
「うん……証明出来るものは何もないけど」
宗太郎は続けた。
「俺は信じるぜ。なあ、未来はどんな感じだ?!」
私は少し笑った。
未来を話すのはよくない気がする。
だから私は当たり障りのない話をと思い、少し考えてから口を開いた。
「お城がね、平成の大修理を終えてとても綺麗に生まれ変わったの」
そう、正に両翼を広げた白鷺のように。
「天守閣も修理を終えて漸く一年が経ったところ。今のお城より優雅で白く輝いていてとても美しいの。私はよくお城へ遊びに行ってたんだ。三の丸広場の桜は凄く綺麗だし、千姫が暮らしていた化粧櫓は」
私がそこまで言った時、宗太郎が眼を丸くして私を見た。
「お前の時代は誰でも城に入れるのかよ?!」
私は笑いながら頷いた。
「お城の中はね、入場料を払うと中を見学出来るの」
「へえー!」
宗太郎は感嘆の溜め息を漏らした。
私は城の話をして、ふと正太さんから聞いた話を思い出した。
……本当なのだろうか。
播州皿屋敷のお菊が斬られた刀が、白鷺流の刀だって……。