白鷺の剣~ハクロノツルギ~
過去の過ち
◇◇◇◇◇◇◇◇
その夜、息苦しさに私は目覚めた。
何故か胸の辺りが重く苦しい。
眼を開けたいのに瞼が重くて、私は無意識に眉を寄せた。
《……ユルセナイ……》
《オレハ……キラレタノカ?》
《イヤヨ、イヤ!アノヒトヲカエシテ!》
《アルコウトシタラ、アシガナクナッテタンダ》
《オノレ、ノロッテヤル》
部屋中で無数の声がする。
どの声も大きくはないけど、怒りや深い悲しみに包まれているように震えている。
やだ、なに?!
私はようやく重い瞼を上げた。
なんだか部屋が青白い。
この光なら、前にも……見た。
そう、白鷺一翔から放たれた光と同じだ。
何度か瞬きすると、部屋に何かが漂っているのがわかる。
火の玉……実際に見たことはないけど、 敢えて表現するならそういう感じだった。
どうしよう、こわい。
私は両隣で眠っている白鷺と宗太郎に声をかけようとして、仰向けのまま左右を見た。
右側の宗太郎は、静かな寝息をたてている。
一方左側の白鷺は眠ってはいるものの、その表情は険しい。
「……白鷺、白鷺」
白鷺はまるで気づかない。
その夜、息苦しさに私は目覚めた。
何故か胸の辺りが重く苦しい。
眼を開けたいのに瞼が重くて、私は無意識に眉を寄せた。
《……ユルセナイ……》
《オレハ……キラレタノカ?》
《イヤヨ、イヤ!アノヒトヲカエシテ!》
《アルコウトシタラ、アシガナクナッテタンダ》
《オノレ、ノロッテヤル》
部屋中で無数の声がする。
どの声も大きくはないけど、怒りや深い悲しみに包まれているように震えている。
やだ、なに?!
私はようやく重い瞼を上げた。
なんだか部屋が青白い。
この光なら、前にも……見た。
そう、白鷺一翔から放たれた光と同じだ。
何度か瞬きすると、部屋に何かが漂っているのがわかる。
火の玉……実際に見たことはないけど、 敢えて表現するならそういう感じだった。
どうしよう、こわい。
私は両隣で眠っている白鷺と宗太郎に声をかけようとして、仰向けのまま左右を見た。
右側の宗太郎は、静かな寝息をたてている。
一方左側の白鷺は眠ってはいるものの、その表情は険しい。
「……白鷺、白鷺」
白鷺はまるで気づかない。