白鷺の剣~ハクロノツルギ~
「……いいのか?」
「貴方に預けておいた方が、白鷺一翔も安らげると思います。この刀には……無理をさせ過ぎました」
俺の言葉を聞いて、剣神ミカヅチはニヤリと笑った。
「そうか。じゃあ持ってくぜ」
頭をあげた時には既に剣神ミカヅチの姿はなく、俺は白々と明け始めた部屋の中を見回し、横たわる柚菜を再び胸に抱き上げた。
「どうだ、柚菜は」
宗太郎と慈慶さんが心配そうに柚菜を覗き込み、俺はそっと柚菜の髪を撫でた。
「助けてくれたんだ、剣神ミカヅチが」
「そうみたいだな。きっとすぐ目覚める」
宗太郎が俺の肩を何度も擦り、俺はそれに答えるように頷くと、こみ上げる涙を必死で抑えて柚菜を抱き締めた。
「貴方に預けておいた方が、白鷺一翔も安らげると思います。この刀には……無理をさせ過ぎました」
俺の言葉を聞いて、剣神ミカヅチはニヤリと笑った。
「そうか。じゃあ持ってくぜ」
頭をあげた時には既に剣神ミカヅチの姿はなく、俺は白々と明け始めた部屋の中を見回し、横たわる柚菜を再び胸に抱き上げた。
「どうだ、柚菜は」
宗太郎と慈慶さんが心配そうに柚菜を覗き込み、俺はそっと柚菜の髪を撫でた。
「助けてくれたんだ、剣神ミカヅチが」
「そうみたいだな。きっとすぐ目覚める」
宗太郎が俺の肩を何度も擦り、俺はそれに答えるように頷くと、こみ上げる涙を必死で抑えて柚菜を抱き締めた。