白鷺の剣~ハクロノツルギ~
「……おい、元の世界ってなんだよ。お前、客の取りすぎで頭がイカれちまったんじゃないのか」
ちょっと黙ってろ、この赤茶っ!
「……お断りします。もう帰った方がいい」
白鷺が私から視線をそらせてホッと息をついた。
私は床に頭を擦り付けるようにして土下座した。
「どうか私を助けてください!あなたの作った剣がないと私は、ミカヅチ様に元の世界に返してもらえないの!」
「……くどい」
それこそ、斬って捨てられた気がした。
冷たく言い放つと白鷺は私に背を向けて、土間に下りて草履を履き、出口に向かって歩き出した。
「いってえ!」
私は眼の前の赤茶の頭を体当たりで吹っ飛ばすと、裸足で白鷺を追いかけた。
「待ってっ、待ってください!」
悲鳴に近い私の声に、白鷺がピタリと足を止めた。
「っ!」
「きゃあっ!」
そんなにあっさり止まってくれると思っていなかった私は激しく白鷺の背中にぶつかり、抱き付くようにしがみついた。
逞しい白鷺の胴体にピッタリと密着したまま、私は必死で訴えた。
「お願いです、あなたの作った剣を私に売って下さい!なんでもします!」
白鷺の深い溜め息が、私の身体にも響いた。
それから優しく私の両手を掴むと、そっと解き、ゆっくりとこちらを振り返った。
ちょっと黙ってろ、この赤茶っ!
「……お断りします。もう帰った方がいい」
白鷺が私から視線をそらせてホッと息をついた。
私は床に頭を擦り付けるようにして土下座した。
「どうか私を助けてください!あなたの作った剣がないと私は、ミカヅチ様に元の世界に返してもらえないの!」
「……くどい」
それこそ、斬って捨てられた気がした。
冷たく言い放つと白鷺は私に背を向けて、土間に下りて草履を履き、出口に向かって歩き出した。
「いってえ!」
私は眼の前の赤茶の頭を体当たりで吹っ飛ばすと、裸足で白鷺を追いかけた。
「待ってっ、待ってください!」
悲鳴に近い私の声に、白鷺がピタリと足を止めた。
「っ!」
「きゃあっ!」
そんなにあっさり止まってくれると思っていなかった私は激しく白鷺の背中にぶつかり、抱き付くようにしがみついた。
逞しい白鷺の胴体にピッタリと密着したまま、私は必死で訴えた。
「お願いです、あなたの作った剣を私に売って下さい!なんでもします!」
白鷺の深い溜め息が、私の身体にも響いた。
それから優しく私の両手を掴むと、そっと解き、ゆっくりとこちらを振り返った。