白鷺の剣~ハクロノツルギ~
宗太郎は私を優しく床に下ろすと、どっかりと立て膝をついて座り、こちらを見た。
「今日は俺の家に泊めてやる。その代わり」
宗太郎はそこで一旦言葉を切ると、男らしい顔を手で撫でながらニヤリと笑った。
ん?!
思わずゴクリと喉を鳴らし、私は息を飲みながら後ろへ下がった。
「な、なにっ!?」
「なにって、お前」
言いながら宗太郎は、艶っぽい眼差しで私の全身を眺めた。
なによその色気付いた顔はっ。
私は焦って宗太郎を睨んだ。
「ちょっと、変な事しないでよね」
宗太郎が首をかしげて私の方に身を乗り出す。
「変な事?お前の生業はそういう事だろ?
……一晩の屋根と引き換えに……どんな技使って俺を悦ばせてくれんの?」
早鐘のような心臓の音が耳元でけたたましく響き出し、私は立ち上がろうとした。
「いっ……!」
直後に傷付いた足裏がズキズキと痛み、身体がグラリと傾いた。
「おっと」
「ぎゃあっ!へ、変態!触らないでっ」
「ってっ!!引っ掻くなっ!」
思わず振り回した手が宗太郎にクリーンヒットし、その頬にガリッと爪が当たる。
「ごめんっ、だけど宗太郎がっ」
私が焦りながらそう言うと、私の腰に腕を回したままの宗太郎がピタリと動きを止めた。
「今日は俺の家に泊めてやる。その代わり」
宗太郎はそこで一旦言葉を切ると、男らしい顔を手で撫でながらニヤリと笑った。
ん?!
思わずゴクリと喉を鳴らし、私は息を飲みながら後ろへ下がった。
「な、なにっ!?」
「なにって、お前」
言いながら宗太郎は、艶っぽい眼差しで私の全身を眺めた。
なによその色気付いた顔はっ。
私は焦って宗太郎を睨んだ。
「ちょっと、変な事しないでよね」
宗太郎が首をかしげて私の方に身を乗り出す。
「変な事?お前の生業はそういう事だろ?
……一晩の屋根と引き換えに……どんな技使って俺を悦ばせてくれんの?」
早鐘のような心臓の音が耳元でけたたましく響き出し、私は立ち上がろうとした。
「いっ……!」
直後に傷付いた足裏がズキズキと痛み、身体がグラリと傾いた。
「おっと」
「ぎゃあっ!へ、変態!触らないでっ」
「ってっ!!引っ掻くなっ!」
思わず振り回した手が宗太郎にクリーンヒットし、その頬にガリッと爪が当たる。
「ごめんっ、だけど宗太郎がっ」
私が焦りながらそう言うと、私の腰に腕を回したままの宗太郎がピタリと動きを止めた。