白鷺の剣~ハクロノツルギ~
キスに酔った事なんてなかった。
このキスに出逢うまでは。
ずっと白鷺とキスしていたい。
この腕を、水に落ちたこの腕を彼の身体に回したら、私はどんどん深みにはまるだろう。
彼のキスに答えるように口を開けると、白鷺が少しだけ唇を離した。
フッと眼を開けると視線が絡んだ。
それから白鷺の唇を見つめると、もうダメだった。
何かを見極めようとするかのような彼の瞳にも耐えられなかった。
「白鷺、もっとして」
「柚菜」
もうなにも考えられなくなって、私は白鷺の首に両腕を絡めた。
白鷺の心は分からないけど、少なくとも私は夢中だった。
そう、白鷺のキスに。
◇◇◇◇◇◇◇◇
その夜。
「……酒は?」
「あ、うん」
やけに白鷺を意識してしまって、私は彼の飲んでいたお酒をもらった。
飲んだらリラックス出来るかなと思って。
お猪口のお酒をぐっと飲み干した私を、白鷺は静かに見ていたが、
「柚菜、歳は?」
「……23歳。白鷺は?」
「昨日25になった」
「えっマジで?!
おめでとう!
……なんで言わなかったの?!言ってくれたらお祝いしたのに」
このキスに出逢うまでは。
ずっと白鷺とキスしていたい。
この腕を、水に落ちたこの腕を彼の身体に回したら、私はどんどん深みにはまるだろう。
彼のキスに答えるように口を開けると、白鷺が少しだけ唇を離した。
フッと眼を開けると視線が絡んだ。
それから白鷺の唇を見つめると、もうダメだった。
何かを見極めようとするかのような彼の瞳にも耐えられなかった。
「白鷺、もっとして」
「柚菜」
もうなにも考えられなくなって、私は白鷺の首に両腕を絡めた。
白鷺の心は分からないけど、少なくとも私は夢中だった。
そう、白鷺のキスに。
◇◇◇◇◇◇◇◇
その夜。
「……酒は?」
「あ、うん」
やけに白鷺を意識してしまって、私は彼の飲んでいたお酒をもらった。
飲んだらリラックス出来るかなと思って。
お猪口のお酒をぐっと飲み干した私を、白鷺は静かに見ていたが、
「柚菜、歳は?」
「……23歳。白鷺は?」
「昨日25になった」
「えっマジで?!
おめでとう!
……なんで言わなかったの?!言ってくれたらお祝いしたのに」