そこにいた
食事はとても楽しかった。
武田先生は、亮先生のことを本当に可愛がってることがよくわかった。
たまに仕事の話もして、すごく楽しそうだった。
「各務先生、明日はお仕事?
良かったら、うちに泊まってってくださいよ。
お酒も飲んでますし、せっかくだから、ねえ。」
えっ!?お母さん!?
夜まで亮先生がうちにいてくれるの!?
「いや、ご迷惑ですし。」
「そんなことないですよ。あなたからも。」
お母さんが武田先生に亮先生を誘うように促す。
「そうだよ、各務先生っ!
部屋は綾子ちゃんの部屋しかないけど、良かったら。」
えっ!?
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
ぇえっ!?私の部屋っ!
驚いて、私・・・・・・今、すごい顔してると思う。
そういうことで、亮先生は今日、うちに泊まることになった。