そこにいた
「さっきから何もしゃべらないけど、本当はどこか悪いんじゃないの?」
食事が終わってお風呂に入った亮先生が、ベッドに座る私の隣に腰掛けてきた。
そんなこと言ったって・・・・・・。
お風呂上がりで髪の濡れた先生、色っぽ過ぎるでしょ。
「ねぇ、少しだけ・・・・・・」
「え?」
「少しだけ診察させてもらえない?」
「はぁ!?」
な、んで?
「だって、玄関で出迎えてくれたときから、綾子ちゃんの顔、真っ赤だし。いつもほど話さないから。」
「そ、それは・・・・・・。」
「それは?」
近いよ~、先生っ!
「な、何でもない!」
そういって、布団に潜った。
「ねぇ、本当に大丈夫?」
「大丈夫ですっ!」
「じゃあ出て来てよー!」
何か先生、可愛い。