そこにいた
「ご、ごめん~。」
「ひどいっ!真面目な話してるのにぃ!」
私は思わず先生に背を向けた。
すると、
ギュッ
後ろから先生に強く抱きしめられた。
「俺だって男だよ。」
な、なんかいつもの先生じゃない!
お、俺って初めて聞いた。
半ばパニックになっていると、
チュ
と右頬に先生の唇が当たった。
「ぅわっうわっ!!!」
「このくらい許してよ~。
これでも我慢してるんだから。」
そういうとまた先生は私に抱き着いてきた。
緊張で心臓の音が先生に聞こえそう。
初めてのキスではないけど、これから一夜を共にするっていうのに。
恥ずかしくて先生の顔が見れない。
「やっぱり、綾ちゃん。診察しよっかなぁ。」
そうやって、たまに私のこと、綾ちゃんって呼ぶ。
なんて考えてると、先生が私の服のボタンを外そうとする。
「先生っ!ちょっと、大丈夫だから。」
「そう?残念だなぁ。」
もうド変態なんだから!