そこにいた
ピッピッピッピッピッ
規則的な音が鳴っている。
胸に機械を付けられ、マスクをしてすごい重症な患者さんみたい。
落ち着いてから、武田先生に胸に聴診器を当られた。
「はい、終わり。
頭の痛みは引いてきた?」
「うん・・・・・・。」
「今日は朝から疲れちゃったね。
亮先生もすごく心配してたよ。」
「・・・・・・。」
武田先生が私の顔を見て話すけど、私は目を伏せた。
「まぁ、今日はゆっくり休んでね。
隣のナースステーションには看護師が常にいるし。
僕はそのとなりの部屋にいるから。」
そういって、私の頭を撫でたあと、椅子から立ち上がり、看護師さんと部屋を出て行った。