そこにいた
デート
デート当日。
先生とのデートっていうだけで、ドキドキして、昨日は眠れなかったぁ。
「おはよ。乗って。」
家の前に車でお迎えに来てくれた先生。
サングラスがまた似合う。
私服はいつもと違って、なんか新鮮。
助手席に乗り込むと、買っておいてくれたのか、あったかいお茶を渡された。
車を走らせ少しすると、
「お茶、嫌いだった?」
そう先生に聞かれて、ハッと手元を見た。
私は嬉しくて、それと先生の運転する助手席に座るのにドキドキしていて、お茶を両手に強く握り締めていた。
「い、いや。
なんか、緊張しちゃって。」
「そんな緊張するなよ。今日一日、ずっと一緒にいるんだから。」
そういわれると、胸がドキドキした。