そこにいた
亮先生が部屋を後にしてから、しばらく先生の言った言葉を思い出していた。
…………鋭い。
屋上の私の隠れ場所の時も、しつこいくらい私を監視してた。
もしかしたら、私の主治医になることを前提で私のことを監視していたのだろう。
……とすると、こんにも私に親身になって話を聞いてくれるのは、主治医だから……に決まってる。
だけど、一つ一つの優しさに私は勘違いてる……?
「あぁ!」
考えれば考えるほど自分が愚かで、イライラしてしまう……。