そこにいた
急展開
だれのもの?
目が覚めて落ち着いてから、私は衝撃の事実を聞いた。
私が倒れた朝、亮先生と武田先生が回診のため、廊下を歩いていた。
すると廊下に血がポタポタと落ちていたから、その血をたどって行くと、私がフラフラしながら歩いてたみたい……。
私はあまり記憶にないんだけど……。
声をかけると、私は振り返りながら倒れたそうで……。
涙を流しながら。
すぐに検査に回したところ、前日に私の寝ている間におこなわれた血液検査の結果の数値に比べて、ものすごく糖の数値が高くなっていて。
鼻からもお尻からも出血してて、肝臓も悪くなる一方だったみたい。
そして……
私の知らないところで行われていた
『ドナー登録』
知らなかった……。
なんで勝手に!?
そして、なかなかドナーが現れずに、どんどん私は悪化していったみたい。
でもドナーが見つかって。
私が倒れてから二日後に、移植手術が行われていた。
そんな・・・・・・。
私の知らない間に私が一番恐れてた移植手術だなんて、ずるいよ。
みんな、ひどい。
説明が終わると、お母さんが一人ベッドに残った。