そこにいた
お母さんが帰ってから、いろいろ考えていたけど、体力がないからか…。
すぐに眠ってしまった。
次に起きたのは、お腹全体に走る激痛だった。
ぃたい……。
痛みと共に混み上がって来るのは、悔しさ。
私の気持ちも考えずに勝手に手術するなんて……。
みんなひどいよ……。
こんなに痛い思いまでして、人の臓器をもらって生きたいなんて、思ってもいなかった。
「クッ・・・・・・!!!」
横になっているだけなのに、痛ぃ。
だけど……、絶対にナースコールしないんだから。
みんなが私の気持ちを少しも考えずに、勝手にした手術。
絶対に、頼らないんだから。
悔しい気持ちのやり場がなく、痛くても我慢しようと意地を張ることでやり過ごそうとした。
うっ・・・・・・痛い。