君とベッドで秘密事。



俺の言葉に目を丸くするレナ。風呂上がりでシャンプーの甘い匂いがする髪を優しく撫でれば、レナはくすぐったそうに身をよじらせた。


「俺は、勉強は得意ではなかったから。それに親父と二人暮らしだったから、大学に行く金もなかったんだ。だから手に職をと思って工業高校に行って、今の仕事に就いた」


「……そっか」


俺の話がレナにとっての答えになれば良いと思う。どれが正解だなんてことはないのだから。もちろん、お金を沢山稼げば暮らしは豊かになるだろうけど、それが幸せかとすれば別問題だ。


人それぞれ。自分らしく生きてほしいし、そう生きていきたいと思う。






「私は…」



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