君とベッドで秘密事。
ヒーローみたい。
そう思った。
「家に行っても良い?」私がそう言ったら颯真は面食らったような顔をしていた。そうだよね。普通は逆だもんね。でも、離れたくなかった。
この人なら私が寂しいときに一緒にいてくれるはずだって。守ってくれるはずだって。そう思ったんだ。
「だから、レナが家に来たいって言った時にびっくりした」
「……それは」
「そのあと一人で勝手に爆睡したのにもびっくりしたけど」
颯真が噛み殺すように笑うものだから別の意味で恥ずかしくなる。何故寝てしまったんだ。あの時の私。
「何ともない奴だったら適当に理由つけてヤッていたと思う」
「……え?」
「でもレナだったから」