君とベッドで秘密事。
「……おい」
「ふふ、私も好き。颯真のことが好き」
そう言って颯真に抱きつけば顎を掴まれ顔を上げられて噛み付くようなキスをされた。
「………っん…ぁ」
「お前が誘ったんだぞ」
甘く蕩けるようなキスをされてこの人は間違いなく男の人で、それに感じている私は女なんだって思った。
今までずっと一夜を共にしていた。寂しくなったらいつも颯真のところに行っていた。それが普通だと感じていたけど、颯真が嫌なやつだったら足は遠退いていたはずだ。
「レナ、好きだよ。愛してる」
「私も颯真こと愛してる」
つまり私は気づかないうちに、ずっと颯真のことを好きだったのかもしれない。ベッドの秘密事が永遠のものと変わった瞬間だった。
~fin~