君とベッドで秘密事。


「颯真も、」


「ん?」


「颯真のことも知りたい」


私がそう言えば、颯真は面を食らったような顔をした。けど、すぐに愛しいというような表情で見つめてくるものだから少し照れてしまう。


「宮本颯真、8月23日生まれで、25歳で、」


ふふふ。やっぱり20半ばだったか。予想が当たったことに嬉しく思い、思わずはにかめば颯真が不思議な顔をする。


「好きなものは和食。あとはサッカーよりも野球が好き。バスケも観るのなら好き」


うつらうつらしているのが分かったのか、彼の手が私の頬に伸びる。そして優しく髪を撫でる。それが心地好くて瞼を閉じる。








「レナのこともめちゃくちゃ好き。………愛してる」


その言葉が先か、私が夢の世界に旅立ったのが先か。


一つ言えるのは、私も颯真のことを愛しているということだ。


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