鈍感な君へ
「来てくれたんだ…」





そう呟いた晴樹は


顔色も悪く晴樹らしくない元気の無い顔



学校に行く途中だったのか何なのか分からないけど




制服のまま、ただ不安そうで苦しそうな表情







それも、むりないか…








「おばあちゃん、大丈夫なの?」








ここは晴樹のおばあちゃんの病室







倒れたと聞いて駆けつけたという訳






「…大丈夫だったらこんなとこいない」






「だよね…」







おばあちゃんは晴樹よりも顔色が悪く





真っ白のベットに点滴を繋がれて寝かされていた







晴樹は椅子に座り手を硬く組んでその様子を見守っていた
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