鈍感な君へ
それからどれだけ時間が経っただろう







あたしはただ黙って2人の様子を見つめるだけ


あたし、何しに来たんだろう…








晴樹はおばあちゃんの様子を見ていた





その時ピクッとおばあちゃんの手が動いた








晴樹がバッと立ち上がりおばあちゃんの顔のほうに近づく







「っばあちゃん!」






「っ」






あたしも傍に駆け寄った







ゆっくりおばあちゃんの目が開いていく






縋るような目で晴樹はその様子を見守る





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