鈍感な君へ
「…はるき…?」





少し掠れた声でおばあちゃんが呟いた







あたしはほっと胸を撫で下ろす







「ばあちゃん…」







晴樹の声も安心したような声だった







「…ここ…」




きょろきょろと辺りを見回す







「病院だよ?頑張りすぎで倒れたんだ」







晴樹はおばあちゃんの手を強く握った







「そうかい…、迷惑かけたね」






「…ううん…。俺こそ、いつも、ごめんな」







少しだけ目を伏せる
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