鈍感な君へ
やっぱ血とか繋がってるし…



いや、関係ないかもね

血とかよりも
深い絆で結ばれてるから








「今日は検査とかするからこのまま入院な」







「え、でも…」







「いいんだよ、少し休んだほうがいい」






晴樹は眉を下げて笑って先生に知らせて来ると部屋を出て行った








「…彩奈ちゃん」





「はい…」






天井を見つめたまま言うおばあちゃん







「あの子、本当は弱い子だから、よろしくね」






「…はい。もちろんです」





どちらかというとこちらこそ…





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