鈍感な君へ
そして晴樹は先生や看護婦さん達を引き連れて戻ってきた








一気に忙しくなった病室にあたしは戸惑った






「帰るか」





晴樹が耳元で囁いた



それだけでぞくっとする


やばい、反則っ




「っ、うん…」







あたしが返事をすると晴樹はおばあちゃんに声をかけた







「ばあちゃん、今日はゆっくり休めよ」







おばあちゃんは何も答えなかったけどゆくっり頷いた








それを見届けて晴樹は出て行った







あたしもおばあちゃんに会釈して晴樹の後を追った
< 110 / 150 >

この作品をシェア

pagetop