鈍感な君へ
ライバル
「あ、みかん 見に来る?」






オレンジ色の空の下、前を
歩いていた晴樹は振り向いた







――…みかん?なんだっけ?







「…おい、みかんのこと忘れてない?」







え、みかん?果物の?






晴樹のみかんという言葉を頼りに記憶辿る






―…あっ!








「みかんね。うん、みかん。わんちゃんでしょ?」








「お前絶対忘れてただろ」







「そんなことないよ~」





危なかった…
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