鈍感な君へ
あたしは由紀に言われた言葉に
驚き、ただ呆然と

突っ立ていた






いい子ぶってる?誰が…?






キライ?…あたしのこと…







頭の中でぐるぐる回る言葉




――…っけど、こんなくらいで諦めるようなあたしじゃない









あたしだって負けない、
負けないくらい晴樹が好きだ








由紀なんかに負けたくないっ







「待って、晴樹」






あたしは晴樹のとこまで軽く走った






「おせ~よ」





ニッて笑う彼




ほら、今この瞬間
この笑顔見れてるのってあたしだけ





これだけで、頑張れる
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