鈍感な君へ
神様…



――うそだろう





あの人が死ぬなんて





――うそだろう





何もまだ返せてない





――うそだろう





俺を置いていくなんて






何も望まないから、

ただ傍にいてほしいだけなのに







何故そんなことすら叶わないのか






親といるのが幸せ?
そりゃあそうだ

だって俺の親はばあちゃんただ一人




 置 い て い か な い で よ




「―――っぁ」





漏れる嗚咽を必死に堪えることが
精一杯だった
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