鈍感な君へ
それから色々はなして 
家に帰った




家に入るとばあちゃんは仕事でいなかった





…最近朝から夕方まで働いてるな、ばあちゃん




無理しすぎてるんじゃないかな…?




不意に昨日のばあちゃんの姿が浮かんだ




とても疲れた様子で頭が痛いといっていた






明日は仕事を休ませよう





そう考えているとばあちゃんが帰ってきた





「…晴樹、ただいま」





「おかえり、ばあちゃん」



やはり顔色が悪いばあちゃん





「ばあちゃん顔色悪いよ?」




「大丈夫よ、それより早くご飯作っちゃうね」





話を逸らすようにばあちゃんは言った




大丈夫とばあちゃんが言うなら……


俺はそれ以上何も言わなかった
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