鈍感な君へ
結構混んでるファミレス



そこに向かい合って座りながらジュースを飲む




出来れば相手が晴樹だったらな…




「んで?裕士、相談って?」



「あのさ、俺由紀のこと狙ってたんだわ」



少し俯きかげんで話す裕士



「うん。聞いた」



「でもな、心のどっかで前から泉のこと…」



気になってたんだ…



「うん」



「彰と帰ってく泉の笑顔、あんな顔俺、見たことないとか思ったら何か…」



「…うん」



「もやもやして。俺のほうが泉と仲良かったのにとか、思って」



――…つまり




「ヤキモチですか?」



「…かも」



「そっかあ、泉が好きなんだ。裕士って」



「す、すきって訳じゃ…」



素直じゃないな
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