鈍感な君へ
「ちょっと俺の部屋行かね?」





「あ、いいよ。」





あたしは靴を脱ぎ前を行く晴樹を追う





写真、返さなきゃ…





そう心で思いながら






2度目に入る晴樹の部屋







「座って良いよ」





そう言ってクッションを置いてくれる





返さなきゃ…。嫌われちゃうかな…





「あの…、これ」





あたしは鞄から写真を取り出す





晴樹は不思議そうな顔でそれを見る






「…な、何でもってんの?」





ちょっと震えてるようにも聞こえた



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