鈍感な君へ
「まじか?何か思ってたよりも明るいけど、いっか」






「うん。晴樹らしいよ」





「さんきゅうな、彩奈」





ニッて笑う彼にまた見とれてしまう





外は前の晴樹と同じようなオレンジ色に染まっていた









「…もう、あの人帰った?」





あの人=お父さんでいいのかな…






「うん。また来るって」





「そっ、か…」





本当は寂しいのかな?





少しだけ俯く晴樹を覗き込む




「晴樹…」




「…お前っ!飯食ってけ」




いきなりバッと立ち上がった




げ、げんきじゃん…



心配して損したっ


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