鈍感な君へ
「キャー!これ可愛くない?」





泉の声が店内に響く





「ほんとだぁ。これなら泉似合うんじゃない?」





泉が持っていた水着は黄色の生地に緑色のラインで




背中で結ぶタイプのものだ





「私、これにするっ!」





泉は嬉しそうに水着を抱えた





あたしは何にしよう…





店内を見回ると可愛い水着が有りすぎて困る…




ふと一つの水着が目にとまる




赤と白のボーダー柄で、胸元に大きなリボンが付いている





「可愛いっ…」




「うわぁ、これ絶対似合うって」




横から泉が言ってきた




「そうかな…?」




「これなら、晴樹も…」




不適な笑みを浮かべる泉




「やめてよっ」
< 38 / 150 >

この作品をシェア

pagetop