鈍感な君へ
「彩奈~っ」





泉が砂浜から手を振ってる






「泉~ぃ」




手を振り返す






「早く行こーぜ」





すると晴樹はあたしの手を掴んで走り出した





「ちょっ」




砂で転びそうになる足を必死で動かしながらついていく






「到着っ」





「遅いぞ」




裕士が晴樹を軽く叩く





「文句あるならやるな」





低い声で言うと






「すいません」と言って下がった
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