鈍感な君へ
――…トモダチ




今の裕士は一番聞きたくない言葉だよね…





「…っ」





裕士は拳を強く握った





あたしは見ていられなくなった





「やめなよ、泉」




「は?何が?」




訳が分からないというような顔で見てくる






「……っ俺は由紀が好きなんじゃない!」





裕士が少し大きい声で言った





ビクッと泉の肩が揺れる




「…俺はっ、ずっと泉が…泉のことが好き、なんだ」




語尾が弱くなってく裕士




「は…?何言ってんの…?冗談やめてよ」




「っ」



泉の言葉に裕士は悲しそうな顔をした
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