鈍感な君へ
「…よし、もう帰っていいぞ」





「はぁい」




開放されたのは30分後だった







何かすごい疲れた…




ロッカーから傘を取りそそくさと学校を出た







バッと傘を広げる





うわぁ、子供っぽい





真っ赤な傘は思ったより子供っぽい







雨だからか、いつも人通りの少ない道は






あたしだけしか居なくてすこし寂しい






雨の日は皆のカラフルな傘が見えてるのに






―っこれも先生の所為だ




自分の所為だとは決して認めるもんかっ!




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