鈍感な君へ
何してんの…?






あたしは恐る恐る晴樹に近寄った






「あの…晴樹…?」







1メートルくらいのところで呼びかけてみる






ビクッと晴樹の肩が揺れた






そしてゆっくり振り返った







「…っあやな…」





ホッとした表情になった




だいぶ外に居たのか長い前髪からは







ポタポタ雫がたれている







「何してるの?びしょ濡れじゃんっ」







あたしは小さい折りたたみ傘に晴樹を入れてあげる






「あ、いいよ。ぬれるし」






傘が小さいから肩と肩が触れ合う





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