鈍感な君へ
廊下から聞こえてきたのは晴樹を呼ぶ女子達の声







甘ったるい声で晴樹の名前呼ぶなっ!








そう、気になることとは






やたらと最近晴樹がモテること…







髪を茶色にしてから少しだけ大人っぽくなった









そんな晴樹の魅力に今頃気付いた女子達







――ふんっ、遅いよっ。あたしなんてずっと前から知ってたのに







かなりモヤモヤする






「何~?何か用ぉ?」






寝ていたはずの晴樹の声まで聞こえてきた







寝ぼけた声がする






それを聞くためあたしはどうやらドアのかなり近くまで来ていた







泉はそれを呆れまま見てる



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