鈍感な君へ
「あ゙ーっ、まじムカツク」






「だよね、彩奈が好きなの知ってて告るとかないわ」







昼休みになってもこの話題で持ちきりだった







「だよねっ?ほんと最低っ!」







あたしはムカツキを食欲に変えてもりもり食べた






「あんた食べすぎ」






呆れた声が聞こえても、食べ続けた









本当は、自分も由紀みたいに思われてるんじゃないかって



不安なんだ…。





だって、そうでしょ? 晴樹からすれば同じに見えるかもしれない






本当は違うけど、あたしは言葉に出してないけど…





あたしの気持に気付いてて、うざがってるのかも…
< 92 / 150 >

この作品をシェア

pagetop