鈍感な君へ
「なぁ、昨日のテレビさ…」



無邪気に話す彼に






目が合うとニッて笑う彼に







――…こんなにも鼓動が高鳴ってる







違う恋?そんなの無理だ







だって、こんなにも惚れてる







こんなにも好きなのに







諦められるはずがない…




「彩奈?聞いてる?」







不意に晴樹に顔を覗きこまれた







「あ、ごめん…。何だっけ?」







「だから、近所で犬生まれたから引き取ったの」




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