ヤクザに愛された歌姫【完】
「これ延珠から預かってたもの。」



延珠の母親が1つのDVDと
全員分の封筒を渡してきた。


封筒の中にはそれぞれと
撮った写真が入っていた。


写真の中の俺と延珠は
笑っていた。



「俺こんな顔して笑ってたんだな。」




ずっと笑えなかった俺を
延珠は簡単に笑わせてくれた。



「こんな写真いつの間にか
撮ってたんだろうな。」



「延珠ってば……」



ジュンとヒカリさんは
写真を見ながら泣いていた。





俺は車の付けてあった
DVDプレーヤーを外して
病室に持ってくるように
ジュンに頼んだ。






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