ヤクザに愛された歌姫【完】
-♪♪~♪~


するとピアノの音とともに
延珠の歌声が流れた。



それは《I♡U》だった。



切なくて…でも優しくなれる。
そんな曲だった。



「延珠…俺はお前を忘れるなんてできねぇよ!」




俺はベッドで眠る
延珠に抱きついた。



「未来で待ってろ!
延珠の分まで生きて
未来まで走って行く!絶対だ!」




だから…延珠にまた会うんだ。




『待ってるよ。
だから泣かないで?』



「延珠?」



俺は顔をあげた。



「どうした?」


ジュンは俺に聞いてきた。



「今延珠の声が…」



俺はグッと涙を拭いた。



「忘れたりしねぇよ。絶対に…」



今はほんの少しだけ
会えないけど
未来で待っててくれてる
延珠のために必死で頑張るから…










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